川西市で増えている!棟板金の飛散・浮きトラブルとその修理方法

棟板金をハンマーで再固定している様子
目次

はじめに

川西市にお住まいの皆さま、近年、ご自宅の屋根の「棟板金」に関するトラブルが増加していることをご存じでしょうか?「屋根から何か落ちてきた…」「屋根のてっぺんが浮いているように見える」といった経験はありませんか?これらは、棟板金が強風や経年劣化によって破損しているサインかもしれません。

棟板金は、屋根の頂上部分(棟)を覆い、雨水の浸入を防ぐ重要な役割を担っています。しかし、台風や突風、そして日常的な風雨に晒されることで劣化が進みやすく、ひとたびトラブルが発生すると、雨漏りや下地の腐食など、住まい全体に深刻なダメージを与える可能性があります。

このコラムでは、川西市の気候特性も踏まえつつ、棟板金の飛散や浮きといったトラブルが増えている背景、具体的な劣化症状、そして適切な修理方法と費用感について、詳しく解説していきます。大切な住まいを守り、安心して暮らすために、ぜひ最後までお読みください。

棟板金とは?その役割とトラブルが増える背景

棟板金

棟板金は、屋根の最も高い位置にある、非常に重要な部位です。その役割と、近年トラブルが増加している背景について見ていきましょう。

棟板金の役割

棟板金は、屋根の頂点である「棟」と呼ばれる部分に取り付けられる金属製の部材です。主な役割は以下の通りです。

  • 雨水の浸入防止: 屋根の面と面が合わさる棟の部分は、そのままでは下地に雨水が浸入しやすい構造になっています。棟板金がこの隙間をしっかりと覆うことで、内部への水の浸入を防ぎます。
  • 下地の保護: 棟板金の下には、「貫板(ぬきいた)」と呼ばれる木材が設置されており、棟板金はこの貫板を釘やビスで固定することで、風で飛ばされたりしないように守っています。
  • 屋根全体の美観維持: 棟板金は屋根の景観を整え、シャープな印象を与える役割も果たします。

川西市で棟板金トラブルが増える背景

近年、川西市を含む全国各地で棟板金の飛散や浮きといったトラブルが増加傾向にあります。これにはいくつかの複合的な要因が考えられます。

1. 異常気象と大型台風の増加

地球温暖化の影響もあり、近年はゲリラ豪雨や局地的な突風、そして大型化する台風の発生が増えています。川西市も例外ではなく、過去の台風では広範囲で屋根被害が報告されています。特に強風は、棟板金を固定している釘やビスを緩ませたり、板金自体を剥がしたりする直接的な原因となります。

2. 経年劣化の蓄積

多くの住宅で新築から数十年が経過し、屋根材だけでなく、棟板金も経年劣化が進んでいます。棟板金を固定する釘の浮きや抜け、板金自体のサビ、下地の貫板の腐食などが進行することで、本来の耐久性が失われ、強風に対する抵抗力が弱まります。

3. 施工方法や材料の問題

過去の施工においては、釘打ちのみで固定されているケースや、耐久性の低い貫板が使用されているケースが見られます。現代ではビス止めやコーキング材の使用、腐食しにくい樹脂製の貫板などが主流ですが、古い住宅ではこうした対策が不十分な場合があり、それがトラブル増加の一因となっています。

棟板金トラブルの主な症状とサイン

棟板金にトラブルが発生している場合、以下のような症状が表れます。これらのサインを見逃さないことが、早期発見・早期修理に繋がります。

1. 棟板金の「浮き」や「めくれ」

  • 症状: 屋根の頂上にある金属の板金が、部分的に浮き上がっていたり、風にあおられてめくれ上がっていたりする状態です。
  • 原因: 固定している釘やビスが緩んだり抜けたりした、強風による煽り、下地の貫板の腐食による固定力の低下など。
  • リスク: 浮いている隙間から雨水が浸入し、下地の貫板が腐食したり、雨漏りにつながる可能性が高まります。また、強風で完全に剥がれ飛び、周囲に落下して二次被害を引き起こす危険性があります。

2. 棟板金の「飛散」

  • 症状: 強風などの影響で、棟板金の一部または全部が屋根から剥がれ落ちてしまっている状態です。
  • 原因: 浮きやめくれの症状が進行し、強風に耐えきれなくなったためです。
  • リスク: 広範囲の雨漏りに直結し、天井や壁、家財への被害が甚大になる可能性があります。また、飛散した板金が隣家や通行人に当たり、人身・物損事故に発展する極めて危険な状態です。

3. 棟板金の「サビ」

  • 症状: 棟板金の表面が赤茶色に変色し、劣化している状態です。特に釘の頭の周りからサビが広がるケースが多く見られます。
  • 原因: 経年による塗膜の劣化、傷からの水分浸入、酸性雨など。
  • リスク: サビが進行すると板金に穴が開き、そこから雨水が浸入する可能性があります。また、美観も損ねます。

4. 棟板金の下地「貫板(ぬきいた)」の腐食

  • 症状: 棟板金が浮いている、または剥がれた際に、その下にある木材(貫板)がボロボロになっていたり、黒く変色していたりする状態です。
  • 原因: 棟板金の隙間から雨水が浸入し、湿気が長期間滞留したためです。
  • リスク: 貫板が腐食すると、棟板金をしっかりと固定できなくなり、飛散のリスクがさらに高まります。雨漏りの原因にも直結します。

棟板金トラブルの修理方法と費用感

電卓

棟板金の修理方法は、症状の程度によって異なります。適切な方法を選ぶことが、住まいの保護と費用対効果の最適化に繋がります。

主な修理方法

1. 棟板金の部分補修・再固定

  • 適用症状: 軽度の浮きや釘の抜け、部分的なサビなど。
  • 方法: 浮いている板金を元の位置に戻し、新しいビスでしっかりと固定し直します。釘穴にはコーキング材を充填して防水性を高めます。部分的にサビがある場合は、ケレン(サビ落とし)後に塗装を行うこともあります。
  • 費用感: 比較的安価で、数万円〜10万円程度で済むことが多いです。

2. 棟板金の部分交換・部分修理

  • 適用症状: 一部がめくれ上がっている、または飛散してしまった場合、サビが進行して穴が開いている場合など。
  • 方法: 損傷した棟板金の部分だけを取り外し、新しい板金に交換します。下地の貫板に腐食が見られる場合は、その部分も交換します。
  • 費用感: 交換する範囲や下地の状態によりますが、10万円〜30万円程度が目安です。

3. 棟板金全体の交換工事

  • 適用症状: 棟板金全体に広範囲な劣化(サビ、浮き、複数箇所の損傷)が見られる場合、または下地の貫板全体が腐食している場合。
  • 方法: 既存の棟板金と下地の貫板を全て撤去し、新しい貫板(樹脂製など腐食しにくいものも選択可能)を設置し、その上から新しい棟板金を取り付けます。ビスとコーキング材でしっかりと固定します。
  • 費用感: 費用は屋根の長さによって異なりますが、一般的な住宅(棟の全長10m〜20m程度)で20万円〜50万円程度が目安となります。

費用に影響を与える要素

  • 屋根の形状と勾配: 複雑な形状の屋根や、急勾配の屋根は作業が難しくなり、費用が高くなる傾向があります。
  • 足場の有無: 安全作業のために足場が必要な場合、別途15万円〜30万円程度の足場設置費用が発生します。
  • 下地の状態: 貫板の腐食が広範囲に及んでいる場合や、野地板にまで被害が及んでいる場合は、補修費用が増加します。
  • 使用する板金や貫板の種類: 高耐久のフッ素鋼板や、樹脂製の貫板を選ぶと費用は高くなりますが、長期的なメンテナンスコストを抑えることができます。

【費用を抑えるポイント】

  • 火災保険の活用: 台風や突風、雪害など、自然災害による棟板金の飛散や破損は、火災保険の適用対象となることが多いです。まずは加入している保険会社に相談してみましょう。
  • 相見積もり: 複数の業者から見積もりを取り、比較検討することで適正価格を把握できます。

棟板金修理の業者選びのポイントと注意点

棟板金は屋根の最もデリケートな部分の一つです。信頼できる業者に依頼することが、確実な修理と将来の安心に繋がります。

  • 屋根工事の専門業者か: 棟板金は屋根工事の一部であり、屋根全体の知識と技術が必要です。専門性の高い屋根工事業者に依頼しましょう。
  • 診断内容と見積もりが明確か: 屋根の状態を詳しく診断し、写真などで損傷箇所を分かりやすく説明してくれるか。見積もりも、「一式」などの曖昧な表記ではなく、材料費、工賃、諸経費などを詳細に記載しているかを確認しましょう。
  • 建設業許可(屋根工事業)を持つ正規の業者か: 屋根工事を行うには、都道府県知事または国土交通大臣の**「建設業許可(屋根工事業)」**が必要です。許可番号の提示を求め、各自治体の建設業課などで照会することができます。
  • アフターフォロー・保証制度が充実しているか: 施工後の保証内容や、定期点検の有無なども確認しましょう。
  • 地域密着型で迅速な対応が可能か: 川西市に拠点を持ち、緊急時にも迅速に対応できる業者だと、より安心です。特に自然災害後の修理は早めの対応が求められます。

まとめ

松本和也

川西市で増加傾向にある棟板金の飛散・浮きトラブルは、住まいの安全性と資産価値に直結する重要な問題です。強風や経年劣化によって発生しやすいこれらの症状は、放置すると雨漏りや下地の腐食、さらには二次被害といった深刻な問題に発展するリスクがあります。

ご自宅の屋根の棟板金に少しでも異変を感じたら、迷わず専門業者に点検を依頼することが最も重要です。特に台風や突風が通過した後は、必ずプロの目で異常がないかを確認してもらいましょう。

適切な時期に、信頼できる専門業者に修理を依頼することで、大切な住まいを長く、そして安全に守り続けることができます。川西市の皆さまが安心して暮らせるよう、このコラムが役立つ情報となれば幸いです。

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